本記事では、WQHD解像度のゲーミングモニターのおすすめを紹介します。
またWQHD解像度にまつわる疑問についても少し解説していきますので、ぜひ参考にしてください!
筆者が特におすすしたいのは、コアゲーマーなら「ASUS TUF Gaming VG27AQL1A or ASUS ROG STRIX XG279Q」、ゲームはカジュアルに楽しむ&マルチな用途に使いたいなら「BENQ EX2780Q」をおすすめします。
WQHDと4Kどっちがいい?
WQHDでメジャーなモニターサイズは27インチです。このサイズのモニターで4KとWQHDを比較すると...。
解像度 | DPI 推奨スケーリング適用時 | 推奨グラフィックボード 快適に遊べる目安 | 価格 |
WQHD | 109(スケーリング無) | RTX 3070 / RX 6700 XT | 〇 |
4K | 109(推奨スケーリング150%時) | RTX 3080 / RX 6800 XT | △ |
モニターの物理的なサイズが同じ27インチの場合では、4K解像度をスケーリング(拡大)設定を使わずに表示するとPC上のテキストがかなり小さく見辛いです。
そのため、Windowsは4Kモニターを接続すると自動的に推奨スケーリングを設定してくれるのですが、その場合の4KとWQHDのDPIが同じ=文字の大きさや作業に使えるデスクトップスペースが同じになります。
個人的には、ゲーム以外の“作業を目的とした用途”では積極的に4Kを選ぶ意味はないと思います。(あくまで27インチに限った話です。)
4Kは映像鑑賞やゲームでは綺麗で高精細な映像を体験できるので、「美しい映像でゲームや映画を楽しみたい!」という方は4Kも視野に入れてよいと思います。
ただし、4Kの場合快適に遊べるグラフィックボードのスペックや、ゲーミングモニター自体の価格も跳ね上がるので予算に合わせて選びましょう。
PS5でWQHD
PS5はWQHD解像度の出力に対応していません。
通常だと、WQHDモニターにPS5を接続するとフルHD出力になるため画像がぼやけたような表示になります。
一部モニター(EX2710Q、MSI Optix MAG274QRF-QD等)には4KをダウンスケールしWQHD解像度で表示が可能なモニターもあるので、PS5を繋ぎたいなら検討する価値はあります。
ただし、ダウンスケール時のリフレッシュレートはHDMIバージョンに依存するため、HDMI2.0機器では60Hzとなる点には注意しましょう。
PS5用のモニターはこちらの記事で紹介しています。
WQHD解像度ゲーミングモニターのおすすめ
筆者が個人的におすすめするモニターです。WQHD=27インチがメインストリームであると筆者は考えているので、27インチモニターのみ紹介しています。
筆者の特におすすめしたいモニターは、コアゲーマーなら「ASUS TUF Gaming VG27AQL1A or ASUS ROG STRIX XG279Q」を。ゲームはカジュアルに楽しむ派、作業や映像鑑賞などマルチな用途に使いたいなら「BENQ EX2780Q」をおすすめします。
ELMB Syncで残像感が少ない
ASUS TUF Gaming VG27AQL1A
- 170Hzのリフレッシュレート
- ELMB Syncによる残像感の低減
- 応答速度1ms(MPRT)
- IPSパネル
- DisplayHDR 400
ASUSのゲーミングモニターのウリである「ELMB Sync」が搭載されたゲーミングモニターです。
ELMB Syncとは「Extream Low Motion Blur Sync」の略。
フレームとフレームの間に黒フレームを挿入する機能が搭載されているため残像感の少ない映像でゲームプレイが可能です。従来のゲーミングモニターでは、この黒挿入機能が搭載されている他社モニターも多いですが、ASUSは黒挿入に加えVRR(可変フレームレート)機能を同時に使えるという点で優れています。
しかも価格が他モニターと比べてもそれほど高くない。コアゲーマーにもおすすめできるモニターです。
ELMB Syncと1msGtGの応答速度
ASUS ROG STRIX XG279Q
- 170Hzのリフレッシュレート
- ELMB Syncによる残像感の低減
- 応答速度1ms(GtG)
- IPSパネル
- DisplayHDR 400
- 出荷時キャリブレーション済みで色が正確
ASUSのゲーミングブランドROGのモニターです。
こちらのモニターはVG27AQL1Aと比べ、
- 応答速度がMPRTではなくGtoGで1ms
- 出荷時キャリブレーション済み(ΔE≦ 2の色精度)
- LEDによる装飾
- 価格はXG279Qのほうが高い
といった違いのある製品です。より高速な応答速度とELMB Syncによる映像のキレでゲームはもちろん、キャリブレーションされた色精度で作業や映像鑑賞にも向いています。
「ゲームもガチでやりたいし、写真や動画編集の色の正確性も欲しい。」という方におすすめなモニターと言えます。
量子ドットIPS採用の高発色、マルチ用途ゲーミングモニター
MSI Optix MAG274QRF-QD
- 165Hzのリフレッシュレート
- 応答速度1ms(GtG)
- Gaming OSDモニター設定ツール
- 高発色の量子ドットIPSパネル採用
- USB-C入力端子付き
- 機能の割には価格が高め
- 4K入力のダウンスケール対応でPS5もOK
一通りゲームに必要な機能を備えつつ、発色のよい量子ドットIPSを採用したモニターです。
色域の広さが特徴的でsRGB100%、AdobeRGB:99%、DCI-P3:97%とクリエイティブ用モニター並みの発色の良さを持っています。
Gaming OSDを使えば。PC上でモニターの設定が変更や、プロファイルを設定し切り替えることも可能です。通常はモニターの背面などについているボタンを手を伸ばし操作するのですが、「ボタンが見えない、間違える、操作しづらい」といった、モニターあるあるな煩わしさは軽減されています。
発色の良さとGaming OSDの便利さはありますが、それ以外に特に目立った機能はないです。その割に国内価格が高いことが気になります。海外だと400$強ですが国内だと6万円半ばなので...その点だけは微妙。
地味に隠れた機能としてPS5の4KソースをダウンスケールしてWQHDで表示が可能です。ただし60Hzで8bitに制限されます。(ソース)
PS5とPC兼用モニターを探している方にはおすすめですね。
MAG274QRF-QDの対抗馬としてこちらもおすすめ
GIGABYTE M27Q
- 170Hzのリフレッシュレート
- 応答速度1ms(GtG)
- IPSパネル
- 140%sRGBの色域
- DisplayHDR 400
- USB-C入力端子付き
MAG274QRF-QDと同等の広い色域を持ったモニターです。1msGtGでMPRTでは0.5msと高速な応答速度も魅力的です。
機能面ではUSB-C入力端子付きなのでUSB-C Alt Modeで映像と音声の入力が可能です。KVM機能でキーボードやマウスを接続したPC間で共有できるので、複数PCを使う場合に便利です。
MAG274QRF-QDよりも価格が安いのもメリット。ゲームだけでなくクリエイティブ用途にもおすすめです。
ゲーマー以外にもおすすめな多機能ゲーミングモニター
BENQ EX2780Q
- 144Hzのリフレッシュレート
- やや遅い5ms(GtG)の応答速度
- IPSパネル
- リモコン付きで簡単手元操作
- 2.1chスピーカー搭載
ゲームから動画視聴までマルチに活躍する、まさにマルチメディア向けモニター。映像鑑賞時には付属のリモコンが便利。なおかつ搭載されているスピーカーもモニター付属にしては優秀です。
IPSパネルの色域の広さはクリエイティブな用途にも使用可能。応答速度が5ms(GtG)なので遅めです。視点移動の激しくないRPGやアクションゲーム等に使うのが最適ですね。
ゲーム用途ではあまり使いませんが、USB-Cの入力端子を備えており、ラップトップやMacbookなどの接続が簡単です。
動画鑑賞や作業用途が主で、ゲームはサブとして考えている人におすすめです。
安価にWQHDゲーミングモニターが欲しい人向け
Pixio PX278
- 144Hzのリフレッシュレート
- 1ms(GtG)の応答速度
- 95%DCI-P3の色域
- TNパネル
- とにかく安い
WQHD解像度で珍しくTNパネルを採用しています。TNパネルらしい応答速度の速さと価格の安さが特徴的です。
色域は広いですが、TNパネルなので視野角が狭く斜めから見ると色がくすんで見えます。色精度が重要な作業用途にはおすすめできませんが、ゲーム用と割り切って使うなら全く問題ないです。
とにかく安価にWQHDゲーミングモニターが欲しい方に、サブモニターとしてもそろえやすい価格はメリットですね。
まとめ
本記事では「WQHD解像度のおすすめゲーミングモニター」を紹介しました。
これからのスタンダードになるといわれているWQHDモニター。PCの性能アップや技術の進化も著しく、解像度が上がっても高リフレッシュレートでプレイが可能になってきています。
キレイな映像でゲームをしたいけど、4Kの要求スペックの高さフレームレートの低さがちょっと...。という方におすすめの解像度がWQHD解像度です。
ただし、PS5では出力非対応の解像度である点には注意しましょう。
この記事がモニター選びの参考になれば幸いです!最後までお読みいただきありがとうございました。
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