4Kモニターのサイズどうしようかな?27インチが気になってるけど32インチとどっちがいいの?
という悩みを持つ方は多いと思います。
結論から言うと、4K/27インチモニターは「スケーリングで作業スペースが多少狭くなろうが気にしない」という人や、マルチモニタを導入する予定の方には価格も安くおすすめできるサイズになります。
この記事では27インチを選ぶメリットデメリットを解説し、おすすめの4K/27インチモニターを厳選し紹介しています。
同じサイズのフルHD(1080p)モニターと比べて
- 作業スペース(デスクトップ領域)が広い。
- フルHDよりもピクセルが細かいため、文字、画像や動画が高精細に。
4KモニターはフルHDモニターより作業環境が広くなるという点がメリットで、自宅作業の外部モニターとしてもおすすめなモニターです。その上、フルHDに比べて文字や画像、動画がより綺麗に見えるようになります。
4Kには主に32インチ(31.5インチ)と27インチのモニターがあり、どちらのモニターもメリット、デメリットがあります。
4K/32インチモニターについても知りたいという方は、以下の記事でもまとめていますので参考にどうぞ!
目次
4K32インチと27インチのドットの細かさを比較
ドット(ピクセル)の細かさは1インチあたりのドット数(dot per inch:dpi)で表すことができ、dpiが高ければ高いほどドット細かくなっていきます。
サイズ | dpi | 1ドットの大きさ |
---|---|---|
27インチ | 163dpi | 0.155mm |
32インチ | 140dpi | 0.181mm |
27インチモニターは32インチと比べ、1インチあたり23ドット多くなり、ドットひとつの大きさも0.026mm小さいことがわかります。
メリット:4K/32インチよりもきめ細やかな映像が特徴。
1インチあたりのドット数が多くドットそのものが小さいということは、ドットひとつひとつを目で判別しづらくなるということ。
そのため、文字や写真、映像のギザギザ感が32インチよりも更に視認しづらいのが4K27インチの特徴です。
身近なもので言えば、iPhoneの画面(Retina Display)もdpiが高いです。iPhone12miniなんかは476dpiと4Kモニターの倍以上のdpiになっています。すごい。
メリット:価格が安いので、マルチモニター環境構築がしやすい。
4K/32インチよりも、パネルタイプや入力端子などが同条件の物を見ると、比較的価格が安いことがメリットですね。
4K27インチでマルチモニター環境を構築する予定であれば、デスク状に並べやすいサイズであることも含め、27インチは良い選択肢になります。
デメリット:4K/32インチよりも更に文字が小さくなる
フルHDと同じ大きさの文字を表示しようとした場合、4Kモニターは文字が小さく表示されます。
Windowsのスケーリング設定で文字の大きさは変更可能ですが、文字を大きくすればするだけ作業スペースが減ってしまいます。
スケーリング率の設定度合いは視力や環境、好みによって異なってしまいますが、作業スペースの拡大が目的であれば、32インチモニターの方がスケーリング率を低くしたままでも作業しやすいです。
おすすめの4K/27インチモニターを紹介
筆者おすすめのモニターとその特徴をまとめて紹介します。モニター選びの参考になれば幸いです。
DELL S2721QS
- IPSパネル採用で視野角が広い
- HDR10に対応
- ベゼル細め
- FreeSync対応
- 高さ調整と縦横回転可能なスタンド(Amazonのみ)

「DELL S2721QS」は、IPSパネルを採用しています。IPSパネルは視野角が広く、斜めから見ても色の変化が少ないのが特徴。写真、動画を楽しんだり、編集用途にもおすすめです。
ただし、HDR対応ですがDisplay HDR規格は取得していません。認証されていないHDRはメーカー独自のものなので、HDRコンテンツを楽しむ方は別のDisplay HDR認証製品を選んだ方が良いですね。
ベゼルも細めなので、マルチモニター環境構築時にベゼルが気になりにくい点がおすすめ。
ちなみに、Amazonで購入すると高さ調整とピボット可能なスタンドが付いてくるようです。購入するならAmazonをお勧めします。
LG 27UL850-W
- IPSパネルで視野角が広い。
- Display HDR400認証
- ベゼル細め
- スタンドが多機能(チルト、高さ調整、ピボット)
- USB-C端子付きで映像音声入力、充電(最大60W)までできる。
IPSパネル採用で色域も広く視野角も広い。ハードウェアキャリブレーションに対応しているので、別売りのセンサーを使えば常に正しい色味で作業できます。写真や動画の編集にこだわる方へおすすめ。
HDRがDisplay HDR400認証なので、なんちゃってHDRとは違ったHDRを体験できます。Display HDR認証されていないHDRはメーカー独自に定めた物なので質が違います。詳しくは以下記事で。
参考 モニターのHDRについて簡単に解説。Display HDRとHDR10の違いは?
スタンドが多機能なのもポイント。チルトはもちろん回転(ピボット)、高さ調整もできるのでモニターアームなしでも自分に合った使い方ができるのではないでしょうか。
あとは、USB-Cで映像音声の入力とPDで接続機器の最大60w充電も可能。MacBook等の外部モニターとして最適です。
BenQ EW2780U
s- IPSパネル採用で視野角が広い
- HDR10対応、BenQ独自テクノロジー”HDRi”採用で高いHDR体験
- 高音質スピーカー搭載
- ベゼル細めでマルチモニター環境がしやすい。
- USB-C端子で映像や音声入力、充電(最大60W)が可能
- スタンドの高さ調整がない。

BenQがビデオエンジョイメントモニターと謳う製品で、映像視聴に最適なモニター。IPSパネル採用で高色域、高視野角なのはもちろん、HDRコンテンツも楽しめます。
HDRはBenQ独自のHDRiテクノロジーを採用していて、周囲の明るさを検知して画面輝度に反映させたり、HDR非対応のコンテンツもHDRっぽくしてくれたりします。
スピーカー買うほどのこだわりはないけど、今使ってるモニターのスピーカーはスカスカの音しかしないよな…。と思っている方は、搭載スピーカーの音質が「他モニターのペラッペラなおまけスピーカー」よりもいい音が出るのでおすすめ。
USB-C端子つきで、MacBook等のUSB-Cで映像出力ができる製品を持っている方は繋ぐだけで充電&映像音声の出力ができます。めちゃくちゃ便利ですね。
LG 27UL500-W
- IPSパネル採用で視野角が広い
- 一応HDR10に対応している
- 若干ベゼルが太い
- FreeSync、DAS、ブラックスタビライザー機能付きで最低限のゲーム向け機能あり。
- スタンドの高さ調整が無い

LG 27UL500-WはIPSパネルを採用していて視野角が広いので画面を斜めから見ても色変化が少なくなっています。色味が変化しないので写真や映像編集にもおすすめですね。
HDR10に対応しているためHDRコンテンツを利用可能です。HDR10はコンテンツ側の規格なので、このモニターがどこまで再現できるかは不明です。詳しくは以下の記事で解説しています。
参考 モニターのHDRについて簡単に解説。Display HDRとHDR10の違いは?
3方向(上左右)のベゼルが少し幅があります。マルチモニター時にベゼルが太いと気になるかなとは思いますが、シングルモニターなら問題ないと思います。
LG 27UL550-Wとの違い
基本的には同じモニターですが、スタンドの高さ調整が「LG 27UL550-W」では可能になっています。モニターアームを使う場合は「LG 27UL500-W」でも問題ないですね。
まとめ:4K/27インチはドットの細かさが特徴。文字のギザギザ感が気になる方におすすめ。
4K/32インチモニターと比べ4K/27インチモニターは
- dpiが高いため、ドットひとつひとつを区別しにくく文字のギザギザ感が少ない。
- 同条件で価格を比較すると安価なのでマルチモニター環境も構築しやすい。
- 文字が小さくなるがスケーリング設定で大きくできる。
といった特徴があります。フルHDと比べれば32インチも27インチもdpiが高く、かなりの解像感を得られますが、文字が小さくなってしまうというデメリットあり。
特に27インチモニターはその傾向が顕著に現れます。スケーリング設定で解消可能ですが、その分作業スペースが小さくなってしまうのが難点。そもそもスケーリングをどれだけ上げるかは人によりますし、スケーリングを上げてもマルチモニタ導入前提であれば作業スペースは問題はありません。
よって4K/27インチモニターは「作業スペースが多少狭くなろうが気にしない」という人や、マルチモニタを導入する予定の方には価格も安くおすすめできるサイズになります。