HyperXのヘッドセットの各モデルの比較とおすすめ

ゲーミングデバイスのブランド、HyperXのゲーミングヘッドセットについて解説します。

見た目が似ている製品も多く、比較検討が難しいと思いましたので、違いや特徴をまとめてみました。

選び方やおすすめ製品も記載していますので是非参考にしてください!

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HyperXのヘッドセットの特徴

HyperXのヘッドセットは大まかに分けると、以下のとおり。

Cloud Stinger 系

エントリークラスのヘッドセット群。比較的軽量なモデルが多い。

CloudⅡ 系

王道ゲーミングヘッドセット群。各モデルごとに音の違いが出るようにヘッドホン部の機構が変わっている。

その他のモデル

シリーズとは呼べない単発製品類。見た目が似ているモデルもあるが機能に大きな差がある。

すごく大雑把ですが、上記のように分類することができます。

それぞれの特徴は後述するとして、主要部分のスペックを一覧できるようにまとめてみました。

スクロールできます
モデルドライバー接続方法重量バーチャルサラウンドイヤークッション
Cloud Stinger50mm3.5mm275g-密閉型
Cloud Stinger Core40mm3.5mm215g-開放型
Cloud Stinger Core+ 7.140mmUSB/3.5mm240g開放型
Cloud Stinger Core Wireless + 7.140mm2.4GHzワイヤレス244g開放型
Cloud Ⅱ53mmUSB/3.5mm320g密閉/開放型
Cloud ⅡWireless53mm2.4GHzワイヤレス300g密閉型(☆)
Cloud Alpha S50mmUSB/3.5mm310g密閉型(☆)
Cloud Revolver S50mmUSB/3.5mm376g密閉型
Cloud Revolver +7.150mmUSB/3.5mm376g密閉型
Cloud Flight50mm2.4GHzワイヤレス315g-密閉型
Cloud Flight S50mm2.4GHzワイヤレス320g密閉型
Cloud Orbit100mmUSB/3.5mm368gWaves Nx 3Dオーディオ密閉型
Cloud Orbit S100mmUSB/3.5mm368gWaves Nx 3Dオーディオ密閉型
Cloud Mix40mm3.5mm/Bluetooth275g-開放型

(☆)...別売品にて開放型イヤークッションに交換可能。

...ぱっと見じゃわかりませんよね。

そういった方のために、筆者の独断で選ぶ際に重視するポイント別でおすすめのヘッドセットをまとめてみます。

重視するポイント別おすすめヘッドセット

軽量モデルがほしい。

Cloud Stinger系のヘッドセットは300gを切っているので、軽量です。

とにかく軽いのはCloud Stinger Coreですね。ただし、側圧が強いというか小さく感じるので、頭が大きい人には向かないかもしれません。

他のヘッドセットは大体300g台ですが、ヘッドセットとしては普通の重さなのでCloudⅡ等でも十分軽いです。

耳が蒸れないヘッドセットがほしい。

開放型のヘッドセットがおすすめです。

CloudⅡのベロア素材のクッションが蒸れにくくていい感じです。Cloud Alpha(S)も付属はしていませんが別売品にて開放型に交換可能です。

ワイヤレス対応モデルがほしい。

Cloud Flight/Cloud Flight Sがおすすめです。

Cloud Flight Sのほうが高機能ですが、価格が高いです。

プロも使ってるやつがほしい。

CloudⅡ、Cloud Alphaがプロ使用率No.1らしいです。

Cloud Stinger 系

エントリーモデルな低価格製品がラインナップされています。

「そこまで音にこだわりがないけど安価にゲーミングデバイスをそろえたい」という方におすすめですね。

Cloud Stinger

  • 90度回転式イヤーカップ付き軽量ヘッドセット
  • オーディオ精度を追求した50ミリの指向性スピーカードライバー
  • HyperX独自の低反発クッション
  • 調整可能なスチールスライダー
  • イヤーカップには直感的に操作できる音量コントロール機能を搭載
  • 跳ね上げミュートが可能なノイズキャンセリングマイク
  • マルチプラットフォーム対応
  • 275g

Cloud Stingerファミリーの中でドライバー径が50mmと一番大きいものが採用されています。

一般的にドライバーが大きければ音質が良い(特に低音が良くなる)とされています。音量調節はイヤーカップ部にダイヤルが搭載されています。

Cloud Stinger Core

  • 軽量ボディがもたらす快適性
  • ゲームの臨場感を高めるオーディオ
  • 耐久性に優れ調整可能なスチールスライダー
  • 便利なオーディオコントロール
  • スイングでミュートが可能なノイズキャンセリングマイク
  • 215g

この「Cloud Stiger Core」では40mmドライバーが採用されています。

40mmドライバーを採用することで、重量が215gという軽量を実現しています。長時間のゲームプレイにおいて重さは首や肩が疲れる原因にもなります。

当サイトで使用してレビューしています。

Cloud Stinger Core + 7.1

  • NGENUITY によるバーチャル7.1サラウンドサウンド
  • 軽量性と耐久性
  • オンボードオーディオコントロール
  • スイングでミュートが可能なノイズキャンセリングマイク
  • パソコン対応
  • 240g

USBサウンドカードが付属していて、専用ソフトである「NGENUITY バーチャル7.1ch」が使用可能になっています。

バーチャル7.1chは賛否両論ありますが、個人的には競技性の高いFPSなどのゲーム用途だと定位感が狂うので、重視する必要はないと思っています。

一方で迫力のある没入感の高いサウンドでゲームをプレイしたいなら7.1ch付きでも構わないと思います。

Cloud Stinger Core Wireless + 7.1

  • ゲーミンググレードのワイヤレス機能
  • NGENUITYによるバーチャル7.1サラウンドサウンド
  • 軽量性と耐久性
  • オンボードオーディオコントロール
  • スイングでミュートが可能なノイズキャンセリングマイク
  • PC対応
  • 244g

「Cloud Stinger Core」のワイヤレスバージョン。

バッテリー持続時間は最長17時間と十分な余力があります。

無線対応で244gと非常に軽量であり、コードのわずらわしさが無いので長時間のゲームプレイに最適な製品です。

CloudⅡ系

CloudⅡの違い

CloudⅡCloud AlphaCloud Alpha S
イヤークッション交換可能
開放型と密閉型の両方が付属
交換可能
密閉型が付属
交換可能
密閉型が付属
ヘッドホン部デュアルチャンバードライバーデュアルチャンバードライバー
低音調節スライダー
その他USBサウンドカード付属
ゲームチャットバランス機能付き
3.5mmUSBサウンドカード付属
(ゲームチャットバランス機能付き)

Cloud Alpha とどこが違う?

価格の安い「Cloud Alpha」と「Cloud Alpha S」の機能面での違いは以下の通り。

  • Alpha Sは低音調整スライダー機構付き
  • Alpha SはUSBサウンドカード付き

CloudⅡとどこが違う?

「CloudⅡ」と「Cloud Alpha S」は見た目が非常に似ていますが主に機能面での違いが3つあります。

  • Alpha Sはデュアルチャンバードライバー構造
  • Alpha Sは低音調整スライダー機構付き
  • Alpha Sは接続ケーブルのリケーブルが可能になっている

上記の違いを見てわかる通り「Cloud Ⅱ」「Cloud Alpha」よりも上位のモデルとなっています。

CloudⅡ

  • レザーレットヘッドバンドと低反発イヤークッションで快適な装着感
  • アルミフレームで頑丈な構造
  • 密閉型と開放型の選べるイヤークッションが両方付属
  • 不要な時は取り外しが可能なノイズキャンセリングマイク
  • PC、 Xbox One、 Xbox One S、 PS4、 PS4 Pro、 Mac、 モバイル およびVR 対応
  • 320g

HyperXのヘッドセットと言えばこの「Cloud Ⅱ」が有名な製品。「Cloud Ⅱ」はプロゲーマー使用率が1位らしく、ゲーミングヘッドセットのスタンダードと言っても過言ではないほど。

USBサウンドカードが付属しており、バーチャル7.1chも使用可能。マイクは取り外しが可能になっています。

カラーリングはレッドとガンメタの2色展開となっています。

以下記事でレビューしています。

付け心地もよく、音の方向もわかりやすいゲーミングヘッドセット。価格も安価なのでイチオシです。

Cloud Alpha S

  • 低音調節スライダーで低音の響きを調節可能
  • HyperXデュアルチャンバードライバーによる歪みの少ないサウンド
  • ゲームチャットバランス機能つきUSBコントロールボックス
  • アルミフレーム採用で頑丈な作り
  • リケーブルが可能なヘッドホンコード
  • 取り外し可能なマイク
  • PCとPS4(USB接続)
  • Xbox、スマホ等では3.5㎜4極ミニプラグで接続
  • 310g

デュアルチャンバー構造により、低音と中高音域の音の分離がよく、クリアで歪みのない音質を謳っています。

両耳についている3段階の低音調整スライダーで低音域の響き、聞こえやすさを調整可能。ゲーム内の足音は低音が重要なので、聞きとりやすく調整が可能です。

Cloud Alpha Sのカラーはブラックとブルーの2色展開となっています。

Cloud Revolver S & Cloud Revolver +7.1

Cloud Revolver Sと+7.1の違い

HyperX Cloud Revolverには

  • USBサウンドカード付のRevolver S
  • USBサウンドカードが新しいものになったRevolver +7.1(2021年発売モデル)

上記の2製品がラインナップされています。もとは単品のRevolverが製品ラインナップとしてありましたが、販売終了された模様。

USBサウンドカードの変更点
  • Windowsのシステム音量と同期されるようになった
  • バーチャル7.1chがHyperXサラウンドサウンドに変更

Cloud Revolver S

  • スタジオグレードのサウンドステージにより遠くの音を聞き取り可能
  • 低反発イヤークッション
  • 頑丈なスチールフレーム
  • ノイズキャンセリングマイク
  • 50ミリ指向性ドライバー
  • USBもしくは3.5mm4pin接続

Cloud Revolverはドライバーが頭に対してではなく、耳に対して平行に配置されているため、メリハリのある正確な音声と力強い低音を実現しています。

他にもイコライザの切り替えボタン、ゲーム音マイク音の個別ダイヤル、マイクミュートスイッチを備えています。

Cloud Revolver +7.1

  • スタジオグレードのサウンドステージにより遠くの音を聞き取り可能
  • 低反発イヤークッション
  • 頑丈なスチールフレーム
  • ノイズキャンセリングマイク
  • 50ミリ指向性ドライバー
  • USBもしくは3.5mm4pin接続

2021年に新発売されたモデル。

前述の通りヘッドセット部で違いはなく、付属しているサウンドカードが新しくなった製品です。大きな違いはないので前モデルのほうがお買い得ですね。

Cloud Flight S & Cloud Flight

Cloud Flight SとCloud Flight の違い

「Cloud Flight S」は「Cloud Flight」の改良モデルです

違いとしては以下のとおり

Cloud Flight Sになって変わったこと
  • ワイヤレス充電対応
  • 7.1chサラウンド対応
  • イヤーカップ側面にコントロールボタンが付いた
  • LEDライティングが無くなった

Cloud Flight S

  • 2.4 GHzワイヤレスゲーミングヘッドセット
  • 30時間のバッテリーの駆動
  • Qiワイヤレス充電対応
  • ゲームとチャットのオーディオバランス
  • 7.1サラウンドサウンド
  • 310g

ワイヤレスヘッドセットとしては最長クラスの30時間のバッテリー持続時間が特徴で、Qiワイヤレス充電にも対応しました。

もちろん7.1chサラウンドも対応。

イヤーカップ側面のコントロールボタンは、専用ソフトでカスタマイズが可能になっています。

以下記事でレビューしています。

Cloud Flight

Cloud Flightは現在も発売されていて、価格も5000円程安いので違いが気にならないのであれば「Cloud Flight」を選んでもよいですね。

Cloud Orbit

Cloud Orbit

  • Audeze 100mm平面磁界ドライバー
  • Waves Nx 完全没入型3Dオーディオ
  • USB Type A、USB Type C、3.5mm (4極)ケーブル付属
  • PC、PS4、Xbox One、Mac、モバイル機器、Nintendo Switch 対応

Cloud Orbit S

  • Audeze 100mm平面磁界ドライバー
  • Waves Nx 完全没入型3Dオーディオ
  • Waves Nx ヘッドトラッキングテクノロジー
  • USB Type A、USB Type C、3.5mm (4極)ケーブル付属
  • PC、PS4、Xbox One、Mac、モバイル機器、Nintendo Switch 対応.

「Cloud Orbit」はAudezeというメーカーの平面磁界ドライバーを採用したヘッドセットです。平面磁界ドライバーは歪みが少ないことがメリット。(ちなみに、Cloud OrbitはAudeze「Mobius」のOEM)

Waves Nxの没入感の高い3Dオーディオが搭載されていて音の定位が抜群に良いです。

「Cloud Orbit S」のみに搭載されている「ヘッドトラッキング」が面白い機能で、頭の動きに合わせて音の位置が変わり、さらに高い次元の没入感を感じることができます。

【イメージ】ゲーム内で正面から音が鳴っていても現実で自分が右を向けば左耳から、左を向けば右耳から音が鳴る。

Cloud Mix

  • ハイレゾオーディオ認定
  • HyperXデュアルチャンバードライバー
  • Bluetooth ワイヤレステクノロジー
  • 3.5mmポートがあるデバイスに有線で対応

HyperXのヘッドセットの中で唯一ハイレゾ対応のヘッドセット。

「Cloud MIX」は有線接続とBluetoothによるワイヤレス接続を切り替えることが可能になっています。

Bluetooth接続は有線に比べ遅延が大きいため、競技性の高いゲームでは有線で使った方がいいと思います。(aptX LLに対応しているためBluetoothの中では遅延は少ない方ですが)。基本的に音楽再生等、遅延が影響しない用途に使いましょう。

おわりに

本記事では、HyperXのゲーミングヘッドセットをまとめてみました。

エントリ~ミドルレンジのヘッドセットがバリエーションが豊富で、誰であろうと欲しいヘッドセットが見つかりやすいと思います。

ヘッドセット選びに悩んでいる方にこの記事が参考になれば幸いです。

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