キングストンのゲーミングブランドである、HyperXのゲーミングヘッドセット。
見た目が似ている製品も多く、比較検討が難しいと思いましたので、違いや特徴をまとめてみました。
おすすめ製品も記載していますので是非参考にしてください!
目次
重視するポイント別おすすめは?
「Cloud Stinger Core Wireless + 7.1ch 」「Cloud Flight S」「Cloud MIX」
「Cloud MIX」はBluetoothによるワイヤレスなので注意。
250g以下のモデルは「Cloud Stinger Core」「Cloud Stinger Core +7.1」「Cloud Stinger Core Wireless +7.1」
プロ使用率の多い「Cloud Ⅱ」「Cloud Alpha」
Cloud Stinger
HyperXのヘッドセットの中でCloud Stingerファミリーはエントリーモデルであり、低価格な製品がラインナップされています。
コスパ重視のユーザーにおすすめです。
Cloud Stinger
- 90度回転式イヤーカップ付き軽量ヘッドセット
- オーディオ精度を追求した50ミリの指向性スピーカードライバー
- HyperX独自の低反発クッション
- 調整可能なスチールスライダー
- イヤーカップには直感的に操作できる音量コントロール機能を搭載
- 跳ね上げミュートが可能なノイズキャンセリングマイク
- マルチプラットフォーム対応
- 275g
Cloud Stingerファミリーの中でドライバー径が50mmと一番大きいものが採用されています。
一般的にドライバーが大きければ音質が良い(特に低音が良くなる)とされています。
ステレオのみでバーチャル7.1chには非対応。音量調節はイヤーカップ部に搭載されています。
Cloud Stinger Core
- 軽量ボディがもたらす快適性
- ゲームの臨場感を高めるオーディオ
- 耐久性に優れ調整可能なスチールスライダー
- 便利なオーディオコントロール
- スイングでミュートが可能なノイズキャンセリングマイク
- 215g
先述した通りCloud Stingerファミリーでは「Cloud Stinger」のみ50㎜ドライバーを採用しており、この「Cloud Stiger Core」では40mmドライバーが採用されています。
40mmドライバーを採用することで、重量が215gという軽量を実現しています。長時間のゲームプレイにおいて重さは疲労の原因となります。一概に大きいドライバーを付ければよいというわけではないのが難しい所です。
接続は3.5mmで7.1chには非対応です。
当サイトで使用してレビューしています。
Cloud Stinger Core + 7.1
- NGENUITY によるバーチャル7.1サラウンドサウンド
- 軽量性と耐久性
- オンボードオーディオコントロール
- スイングでミュートが可能なノイズキャンセリングマイク
- パソコン対応
- 240g
USBサウンドカードが付属していて、専用ソフトである「NGENUITY バーチャル7.1ch」が使用可能になっています。
バーチャル7.1chは賛否両論ありますが、個人的には競技性の高いFPSなどのゲーム用途だと定位感が狂うので、重視する必要はないと思っています。
一方で迫力のある没入感の高いサウンドでゲームをプレイしたいなら7.1ch付きでも構わないと思います。
Cloud Stinger Core Wireless + 7.1
- ゲーミンググレードのワイヤレス機能
- NGENUITYによるバーチャル7.1サラウンドサウンド
- 軽量性と耐久性
- オンボードオーディオコントロール
- スイングでミュートが可能なノイズキャンセリングマイク
- PC対応
- 244g
「Cloud Stinger Core + 7.1」を無線にしたモデルです。
バッテリー持続時間は最長17時間と十分な余力があります。
無線対応で244gと非常に軽量であり、コードのわずらわしさが無いので長時間のゲームプレイに最適な製品です。
Cloud Ⅱ
- レザーレットヘッドバンドと低反発イヤークッションが生み出す快適性
- 毎日の過酷な使用に耐える頑丈で耐久性に優れたアルミフレーム
- 優れた品質でゲームの音声に夢中になれるHi-Fi再生が可能な53mm径ドライバー
- プロゲーマー向けに最適化され、パッシブノイズキャンセリングに対応した密閉型カップデザイン
- 取り外し可能なノイズキャンセリングマイク
- TeamSpeakおよびDiscordより認証を受け、クリアな音声でボイスチャットコミュニケーションを行えます。
- PC、 Xbox One、 Xbox One S、 PS4、 PS4 Pro、 Mac、 モバイル およびVR 対応
- 320g
HyperXのヘッドセットと言えばこの「Cloud Ⅱ」が有名な製品。「Cloud Ⅱ」はプロゲーマー使用率が1位らしく、ゲーミングヘッドセットのスタンダードと言っても過言ではないほど。
USBサウンドカードが付属しており、バーチャル7.1chも使用可能。マイクは取り外しが可能になっています。
レッドとガンメタの2色展開となっています。
以下記事でレビューしています。
Cloud Alpha S
- カスタムチューニングされたHyperX 7.1サラウンドサウンド
- 低音調節スライダー
- HyperXデュアルチャンバードライバー
- ゲームとチャットのバランス
- HyperXならではの快適性
- 耐久性に優れたアルミフレーム
- 多機能オーディオコントロールミキサー
- パソコンとPS4に対応
- 310g
デュアルチャンバー構造により、低音と中高音域の音の分離がよく、クリアで歪みのない音質を謳っています。
両耳についている3段階の低音調整スライダーで低音域の響き、聞こえやすさを調整可能。ゲーム内の足音は低音が重要なので、聞きとりやすく調整が可能です。
「Cloud Alpha」との違い
価格の安い「Cloud Alpha」と「Cloud Alpha S」の機能面での違いは以下の通り。
- 低音調整スライダーがついている
- USBサウンドカードがゲームチャットバランス機能付きになっている。
ゲームチャットバランス機能は、「ゲーム音」と「ボイスチャット」の音量バランスをWindowsの設定やゲーム設定を触らずにボタンで調整が可能になります。
「CloudⅡ」との違い
「CloudⅡ」と「Cloud Alpha S」は見た目が非常に似ていますが主に機能面での違いが3つあります。
- デュアルチャンバードライバー構造により、低音を分離しCloudⅡよりも歪みのないくっきりとしたオーディオ再生が可能
- 低音調整スライダー
- 接続ケーブルのリケーブルが可能になっている
上記の違いを見てわかる通り「Cloud Ⅱ」「Cloud Alpha」よりも上位のモデルとなっています。
「Cloud Alpha S」のカラーはブラックとブルーの2色展開。
Cloud Revolver
- スタジオグレードのサウンドステージにより遠くの音を聞き取り可能
- HyperX独自の低反発クッションにより、最高の快適性を実現
- 耐久性と信頼性に優れた強固なスチールフレーム
- TeamSpeakおよびDiscordの認証を受けたノイズキャンセリングマイク
- 次世代型50ミリ指向性ドライバーが正確なオーディオを再生
- 多数のプラットフォームとの互換性
「HyperX Cloud Revolver」にはアナログ接続の「Revolver」とUSB接続の「Revolver S」の2モデルがあります。
Revolver
- 3.5mmプラグ付きオーディオコントロールボックス
- ステレオ
Revolver S
- DSPサウンドカード内蔵USBコントロールボックス
- バーチャルドルビー7.1サラウンド
ヘッドセット部分においてはどちらも違いはありません。
「Cloud Revolver」ではドライバーが頭に対してではなく、耳に対して平行に配置されているため、メリハリのある正確な音声と力強い低音を実現しています。
USBサウンドカードの7.1chはドルビーサラウンドに対応しています。PCではもちろんPS4でも繋ぐだけで7.1chサラウンド再生が可能になっています。
他にもイコライザの切り替えボタン、ゲーム音マイク音の個別ダイヤル、マイクミュートスイッチを備えています。
Cloud Flight S
- 2.4 GHzワイヤレスゲーミングヘッドセット
- 30時間のバッテリーの駆動
- Qiワイヤレス充電対応
- ゲームとチャットのオーディオバランス
- 7.1サラウンドサウンド
- 310g
「Cloud Flight S」は「Cloud Flight」の改良モデルになっています。
違いとしては以下の通り。
- ワイヤレス充電対応
- 7.1chサラウンド対応
- イヤーカップ側面にコントロールボタンが付いた
- LEDライティングが無くなった
ワイヤレスヘッドセットとしては最長クラスの30時間のバッテリー持続時間が特徴で、Qiワイヤレス充電にも対応しました。
もちろん7.1chサラウンドも対応。
イヤーカップ側面のコントロールボタンは、専用ソフトでカスタマイズが可能になっています。
当サイトでレビューしていますので参考にどうぞ。
Cloud Orbit
Cloud Orbit
- Audeze™ 100mm平面磁界ドライバー
- Waves Nx® 完全没入型3Dオーディオ
- USB Type A、USB Type C、3.5mm (4極)ケーブル付属
- PC、PS4™、Xbox One™1、Mac®、モバイル機器3、Nintendo Switch™ 対応.
- 部品番号: HX-HSCOS-GM/WW
Cloud Orbit S
- Audeze™ 100mm平面磁界ドライバー
- Waves Nx 完全没入型3Dオーディオ
- Waves Nx ヘッドトラッキングテクノロジー
- USB Type A、USB Type C、3.5mm (4極)ケーブル付属
- PC、PS4、Xbox One、Mac、モバイル機器、Nintendo Switch 対応.
「Cloud Orbit」はAudezeというメーカーの平面磁界ドライバーを採用したヘッドセットです。平面磁界ドライバーは歪みが少ないことがメリット。(ちなみに、Cloud OrbitはAudeze「Mobius」のOEM)
Waves Nxの没入感の高い3Dオーディオが搭載されていて音の定位が抜群に良いです。
「Cloud Orbit S」のみに搭載されている「ヘッドトラッキング」が面白い機能で、頭の動きに合わせて音の位置が変わり、さらに高い次元の没入感を感じることができます。
正面から音が鳴っていても自分が右を向けば左耳から、左を向けば右耳から音が鳴る。そんな感じ。
Cloud Mix
- ハイレゾオーディオ認定
- HyperXデュアルチャンバードライバー
- Bluetooth® ワイヤレステクノロジー
- 3.5mmポートがあるデバイスに有線で対応
HyperXのヘッドセットの中で唯一ハイレゾ対応のヘッドセット。
「Cloud MIX」は有線接続とBluetoothによるワイヤレス接続を切り替えることが可能になっています。
Bluetooth接続は有線に比べ遅延が大きいため、競技性の高いゲームでは有線で使った方がいいと思います。(aptX LLに対応しているためBluetoothの中では遅延は少ない方ですが)。基本的に音楽再生等、遅延が影響しない用途に使いましょう。
まとめ
1万円までの価格帯の製品が多く、エントリーユーザーに最適なヘッドセットが多い印象を受けました。
特に「Cloud Stinger Core」の210g、ワイヤレスの「Cloud Stinger Core Wireless +7.1ch」の244gという軽さには驚き。
ヘッドセットが重く感じていたがイヤホンでは物足りない、と感じていたユーザーにはかなりいいのではないでしょうか。