『HyperX Cloud Flight S』レビュー。ワイヤレス充電がすごく便利なヘッドセット

HyperXのワイヤレスヘッドセット「Cloud Flight S」をレビューします。

このヘッドセットはワイヤレス充電に対応していて充電がらくらく。

「ワイヤレスヘッドセットは充電が面倒...。」とか「お高い充電台が必要なんでしょ?」と思っている人はぜひこの記事に目を通してほしいです。

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HyperX Cloud Flight Sの特徴

特徴をまとめると
  • バッテリー持続時間が30時間の2.4Ghzワイヤレス
  • 無線充電規格「Qi」に対応
  • ゲームチャットバランス
  • バーチャル7.1chサラウンド
  • 「N Genuity」でカスタマイズ可能なボタン
  • PC、PS4対応

2.4GHzのワイヤレス通信を使用しているため、遅延の少ない通信が可能。ちなみにBluetoothには対応していないので、対応機種はUSB-A接続が可能なPC、PS4のみ。

バッテリー持続時間は30時間を謳っています。またワイヤレス充電対応なのでQi対応の充電パッドを使用すれば置くだけで充電が可能。

ゼンハイザーのGSP370の100時間と比べるとさすがに見劣りしますが、他社含めワイヤレスヘッドセットの中でもバッテリー持続時間は長めです。

PCの場合のみ、ゲームとボイスチャットのバランスを簡単に操作可能。

ゲームチャットバランスと

ボイスチャットとそれ以外の音の音量バランスを簡単に調節する機能。ゲーム音を下げて、ボイスチャットだけ聞きたい状況などに音量操作が簡単にできる機能のこと。

機能面ではソフトウェア『HyperX NGENUITY』に対応、サイドボタンの割り当て変更や、バーチャル7.1chサラウンドにも対応しています。

ヘッドホン部
ドライバーネオジム磁石、ダイナミック50mm径
タイプサーカムオーラル、密閉型
周波数応答10Hz~20kHz
インピーダンス32 Ω
音圧レベル99.5dBSPL/mW (1kHz時)
T.H.D.1%未満
重量 / 重量(マイク含む)310g / 320g
ケーブルの長さとタイプUSB充電ケーブル(1m)
マイク部
方式エレクトレットコンデンサーマイク
極性パターン双指向性、ノイズキャンセリング
周波数応答50Hz~18kHz
感度-40.5dBV (1V/Pa、1kHz時)
バッテリーの駆動時間30時間
ワイヤレスの接続距離2.4 GHz / 最大20メートル

外観

外観を詳しく見ていこうと思います。

付属品
  • マイク
  • 充電ケーブル
  • USBワイヤレスレシーバー

付属品は他にも説明書がありました。

USBレシーバーはUSBメモリーの様な細長いタイプです。PCに挿すと50mm程出た状態になります。

そして充電ケーブルはMicroUSB。どーせならUSB-Cにしてほしいですね。

本体

とりあえず全体像はこんな感じです。シンプルなデザインでRGBライティングはないです。

画像のようにハウジング部は回転するので、首にかけておいても邪魔にならないです。

重量を測ってみると、マイク付きで実測319gでした。ほぼカタログスペック通りですね。(ほぼ満充電で計測しています)

位置調整にはスチール製のバンドが採用されています。引き出してみると0-11の12段階の範囲で調整可能でした。

イヤーパッドは表地がレザータイプの密閉型です。艶の少ない質感のレザーで、製品全体のマットな質感とのバランスも良いと思います。

イヤーパッドの取り外しは出来ないようです。外そうと試してみましたが破れそうで怖い...。密閉型が嫌な場合カバーをつける等の対策が必要ですね。

僕が購入した製品にはイヤーパッド内部に片側4か所ずつ切れ込み?が入っていて、内側の赤色のクッション材が少し見えていました。4か所の切れ込みは均等な位置についているので仕様かな?

クッションは厚みも十分にあり、触った感じはもちふわ厚みを測ってみると20mm程でした。装着してみるとかなり付け心地いいです。

側圧はやや強めですがクッション性が良く、長時間使用していてもどこかが痛くなることはなかったです。

ヘッドバンドのクッションも同じ素材のようです。

マイクミュート
マイク(内)
マイク(外)

マイクは双指向性でノイズキャンセリング付き。根本はライトインジケーター付きなのでミュート時に赤色に光ります。

ハウジング下部

操作部をみてみると、左耳側にLEDインジケーター、電源ボタン、7.1chサラウンドのON/OFFボタン、充電端子、マイク入力。右耳側には、ボリューム操作のダイヤル。

電源ボタンは凹んでいて、7.1chボタンは膨らんでいるので手探りでも形状を覚えてしまえば間違えないと思います。

LEDインジケーターはバッテリーや接続の状態を表示します。

LEDインジケーター
ステータスLED
ペアリング0.5秒ごとにゆっくり点滅
検索中ゆっくりと点滅
接続済み時
バッテリー残量表示
100-90%:点灯(緑)
90-15%:点滅(緑)
15%未満:点滅(赤)

▲操作ダイヤルは凹凸のはっきりした形状になっていて、やや重めのしっとりとした操作感で誤操作の心配はないと思います

止まる位置はなくどこまでも回り続ける仕様で、操作するとヘッドホン側の音量ではなく、Windows側で音量が変更されるようになっています。

左耳側にはカスタマイズ可能なボタンが配置されています。デフォルトではこのようになっていますが「HyperX NGENUITY」でボタンの割り当てを変えることができます。ただしPS4ではゲームチャットバランス機能は使えないので注意。

使ってみての感想

音質

音楽鑑賞ではミドルがやや強めで音楽鑑賞ではボーカルが良く聞こえます。高音の伸びと低音の豊かさがあまり感じられず、全体的にやや音域が狭く感じるように聞こえました。

そしてゲームではワイヤレスによる遅延はもちろん、音質面での不利は感じません。

配信用途にはこのマイクを使わない方がいいですね。別途マイクを用意したほうが幸せになれます。

ただしボイスチャットに使うなら全く問題ない音質です。特にDiscord等VCソフトを通してしまうと、ほかのヘッドセットと比べ、差はあまりないように聞こえます。

バーチャル7.1chサラウンドはやはりオマケ機能ですね。高音域がシャリシャリして全体的に音が遠く感じるようになります。臨場感があるといえばあるのかもしれませんが、僕は好きではないです。

装着感

まず感じたことは、ケーブルが無いだけで首がすっごい楽。今までケーブルを意識して首を全然動かしてなかったんだなと使ってみて思いました。

イヤーパッドがレザーで密閉型なので蒸れるのは仕方ないとして、側圧もやや強めでホールド感もよく、なおかつクッションの柔らかさもあり装着感はいいです。

ただし、長時間のゲームプレイではイヤーパッドに関しては問題ないですが、ヘッドセット自体が重いので首が痛いというか重い感じがしてきます。

HyperX NGENUITY

ソフトウェア「HyperX NGENUITY」で各種設定ができます。

イコライザー設定、RGBライティングがないので、設定項目はそれほど多くはないですね。イコライザー設定ぐらいはつけて欲しかったなぁというのが本音です。

オーディオ

オーディオ
  • 各音量調節
  • 7.1chサラウンドのON/OFFとゲーム別のサラウンド自動最適化
  • ゲームチャットバランス
  • マイクモニター(サイドトーン)ON/OFF

ボタンカスタマイズ

イヤーカップ横のボタンの割り当て変更ができます。

ボタンカスタマイズ
  • サイドトーントグル
  • ゲームミキサー
  • チャットミキサー
  • マイクミュート
  • ヘッドホンミュート
  • すべてミュート
  • マルチメディア(再生、停止など)
  • 音量上げ下げ
  • マイク音量上げ下げ

ワイヤレス充電

Qi充電器(画像はAnker PowerWave 10 Pad

使い終わったら別売りのQi充電機に乗せるだけで充電できます。すっごく便利です。いちいちケーブルを刺す必要がないので充電忘れもなくなります。

置くだけで充電

Qi充電は左耳側のみ対応。「Cloud Flight S」を買うなら絶対使うべき機能だと思います。

Qi規格の充電器であればなんでもOKですよ。

まとめ

本記事では「HyperX Cloud Flight S」をレビューしました。Cloud Flight Sの良いところ、悪いところは以下の通り。

まとめると...
  • 2.4GHz無線で遅延が少ないワイヤレス
  • 密閉型で遮音性が良い
  • VCが聞き取りやすいミドル強めな音質
  • ケーブルのわずらわしさが無い
  • 無音時に微かにホワイトノイズが聞こえる
  • 低高音域が物足りない
  • ちょっと重たい300gオーバー
  • イコライザー設定が無い

「Cloud Flight S」は無線充電がかなり便利なヘッドセット。使用する時も充電する時もケーブルレス。

数あるワイヤレスゲーミングヘッドセットの中でもワイヤレスの利便性が光る製品です。設定項目の少なさと音質が物足りないですが、ゲーム、VC用途なら全く問題ないと思います。

購入するならQi対応の充電台を一緒に購入することをおすすめします!

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