メカニカルキーボードについて調べていると、“赤軸”という言葉に出会うと思います。
初心者の方がいきなり赤軸と言われてもピンとこないですよね?
○軸というのは要するにキーボードの“キースイッチ”のこと。スイッチにはさまざまな種類の軸がありますが、主に使われているのは以下4種類(4色)。
- 赤軸
- 青軸
- 茶軸
- 銀軸
軸にはそれぞれ明確な違いがあります。今回はその中でもメカニカルキーボード初心者向けと言われている、“赤軸”について解説したいと思います。
軸選びで悩んでいる方はぜひ目を通してみてください。
赤軸とは
そもそもなぜ赤や青など名前に色がついているのかというと、メカニカルキーボードのスイッチを生み出したCherry社が、スイッチの特徴ごとに色分けをしたというのが始まりです。
スイッチの色はキーキャップを取り外す必要がありますが、外見で判断が可能。
このようにスイッチの軸部分が赤軸であれば赤色になっているので、スイッチ単体で見ればすぐに判別が可能です。
現在では互換軸といってCherry社以外のスイッチも作られています。互換軸も同色の軸であればほぼ同じ特徴で作られています。
クリック感(タクタイル) | 無し |
クリック音 | 無し |
押下圧 | 45cN |
アクチュエーションポイント | 2mm |
ストローク距離 | 4mm |
赤軸と似た『静音赤軸』
メカニカルキーボードの中では比較的静かな赤軸ですが、さらに静音になったモデルとして静音赤軸があります。
クリック感(タクタイル) | 無し |
クリック音 | 無し |
押下圧 | 45cN |
アクチュエーションポイント | 1.9mm |
ストローク距離 | 3.7mm |
この軸は静音赤軸(ピンク軸)と呼ばれています。
赤軸との違いはピンクの『ステム』と呼ばれる部品に白い樹脂のクッションが付けられている点です。そのためメカニカルキーボード特有の底打ち音が軽減されています。
あとはアクチュエーションポイントが0.1mm短縮されていて、ストローク距離もクッションの分短くなっている点ですね。
打鍵感にこだわりたいが、より静音なキーボードが欲しい方におすすめの軸です。
赤軸はメカニカル初心者向け?
クリック感の無いスムーズな動作、クリック音のない静粛性、軽いキータッチ、アクチュエーションポイントまでの適度な距離感。
メカニカルキーボードで赤軸がおすすめされるのは上記のクセの無い特徴からです。
クリック感のない静かでスムーズな動作に惹かれるのであれば赤軸はマストなキースイッチになります。
もしメカニカルキーボードの底打ち音が苦手なのであれば、静音化リングを取り付けるという手も。以下の記事で紹介しています。
おすすめの赤軸キーボード
ここまで読んで赤軸に惹かれた方におすすめの赤軸キーボードを紹介します。通常の赤軸より静音な静音赤軸も少し紹介していきますね。
Filco Majestouch 2
国内キーボードメーカーのFILCOのメカニカルキーボードです。
外見はとてもシンプル。華美なLED装飾はないですが、打鍵感が非常に優れている点がおすすめな製品です。ゲーミング用途としても使用可能な1000Hzポーリングレート、Nキーロールオーバー(PS/2接続時)でゲームにも使用可能です。
バリエーションも豊富で、上記のテンキーレスやフルサイズ、日本語配列や英語配列、キーキャップの刻印違いなどが販売されているのも特徴です。赤軸以外にも青軸、茶軸、黒軸を選択可能ですべてCherry MXを採用しています。
「Majestouch 2 S」&「Majestouch HAKUA」
FILCOには、より静音にこだわったCherryMX静音赤軸を採用したモデルとして「Majestuch 2 S」やホワイトの「Majestouch 2 HAKUA」もラインナップ。
静音赤軸を探している方におすすめなモデルです。
HyperX Alloy FPS Pro
Cherry製メカニカルスイッチを採用したゲーミングキーボードです。
海外での人気が高く、プロゲーマーの使用率が非常に高い製品。赤色LEDのバックライトでキーの視認性も高く、フレームには鉄を使用しケーブルの脱着可能、大会などに出場するために持ち運びが多いユーザーに好まれています。
フローティングデザインでキーボードの掃除がしやすいのも嬉しいポイント。
HyperX Alloy Origins RGB
フルサイズとテンキーレス(Alloy Origins Core RGB)の2モデル。
上記のAlloy FPS PROと違い、RGBライティングと「HyperXオリジナルスイッチ」を採用しているゲーミングキーボードです。
Xtrfy K4 RGB
ホワイト、レトロモデルのスタビライザーに施されたLube(ルブ)で滑らかなキータッチを実現しています。
採用されているスイッチはKailh製のCherry MX互換赤軸です。RGBライティング付きなので暗い場所でも視認性が高く、なおかつおしゃれな見た目が個人的に好き。
SteelSeries Apex 7
フルサイズとテンキーレスの2モデルあり。キーボード自体に有機ELのミニディスプレイ付きで各種情報などがカスタマイズ表示可能。
そのほかにもメディアキーやアルミフレーム、フローティングデザイン、マグネット脱着リストレスト、USBパススルーポート。RGBライティングとまさに豪華使用なゲーミンググレードのキーボードです。
個人的には上位機である磁気ホール効果センサー式の「OmniPointスイッチ」が採用されたApex Pro TKLをおすすめしたいのですが価格が高いので人を選ぶのが難点。
まとめ
赤軸はクセの少ない扱いやすい軸で、メカニカルキーボード初心者におすすめしたい軸です。
ただし“クセがない=面白みにかける”のがデメリットとも言えるので、打鍵感にアクセントが欲しいのであれば青軸や茶軸を選ぶのも良いかもしれませんね。
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