PS5にASTROの「MixAmp Pro TR」を繋ぎたいけど、光デジタル端子が無い…?
PS4やPCで使っている人も多いMixAmpですが、実はPS5にはそのまま使用するには、とある方法を使わなければならないんです。
結論から言えば、HDMIから音声信号を分離すればPS5でも「MixAmp Pro TR」が使用可能なんですが、ちょっとした注意点もありますので、その辺を解説していきたいと思います!
MixAmp Pro TRとは
そもそも、「MixAmp Pro TR」ってなによ?って方のために簡単に説明すると、以下のようなことができるサラウンドアンプです。
- 音質の向上
- サラウンド機能のない機器でもバーチャルサラウンド機能が使える
- ボイスチャット時のマイク音質の向上(ノイズゲート)
- 全体の音量をダイヤルで調整
- ゲーム音とボイスチャット音のバランスをダイヤルで調整
- ゲームやシーン別にイコライザを設定し、簡単に切り替えられる
- 外部音声を入力して同時再生が可能
- ストリームポートでゲーム音、VC音と外部音声をミックスして出力(主に配信用)
上記のような機能が使えるサラウンドアンプですね。主にPCやPS4でゲームをする方におすすめのデバイスです。とくに定位感の向上に優れており、FPS等の足音で敵の位置をつかむ必要のあるゲームには非常に相性がいいです。
では、この「MixAmp Pro TR」をPS5で使うにはどうしたらよいのかを説明していきますね。
PS5には光デジタル端子がない
PS5には光デジタル端子がありません(PS4Slimもそうですが)。そのままではUSBのみで接続しかできません。
しかし、この方法では”ゲーム音とボイスチャット音のバランス調整機能”が使用できません。
HDMIを分岐させて光デジタル信号に
PS5でMixAmpのフル機能を使うには、光デジタル接続を用いなければなりませんが、PS5には光デジタル端子がないので、HDMIから音声信号を分離させる必要があります。それが以下のHDMI音声分離機です。
この製品は、ASTROが出している純正品になります。
上記がHDMI音声分離機を用いた接続方法です。この接続方法であれば、使えなかったゲーム音とボイスチャット音のバランス調整機能が使えるようになります。
ただし、音声分離機での光デジタル接続には注意点もあります。
HDMI音声分離機での接続時の注意点とは
HDMI2.1に対応していない
上記HDMIアダプターはHDMIバージョン2.0b製品です。なので4K/120Hzでの映像出力ができないということ...。
対応テレビを持っている人でMixAmpを使いたい場合、HDMI2.0bの4K/60Hzでの出力を余儀なくされるということです。
これから4K/60fps以上のフレームレートで動くゲームがどんどん増えていきそうなのですが...。
PS5のモニターについては、以下の記事で詳しく書いています。
Tempest 3D オーディオが使えない
USBのみ接続時はUSBオーディオデバイスとして認識されるので、PS5の代表的な機能「Tempest 3D オーディオ」が使用可能です。
一方、光デジタル端子での接続時はスピーカー扱いになるので、Tempest 3D オーディオは使えなくなってしまいます。せっかくの抜群の定位感、没入感を与えてくれるTempest 3Dオーディオが使えないのはちょっと残念。
テレビ側で分岐可能な場合もあり
4K/120Hzに対応したテレビの中には、光デジタル音声出力が可能なモデルもあります。例えば”LG NANO91”シリーズなどは光デジタル音声出力端子が備わっているので、別途「HDMI音声分離機」を使う必要なし。
この場合、映像は4K/120Hzでの出力が可能です。現状ではテレビ側で分岐させるのがベストですね。
まとめ
ゲーム配信をされている方や、PS4からの移行で慣れた環境を構築するのであれば、MixAmpを使い続けるのも手ですよね。
その場合、今回紹介した方法が役に立つのでは無いでしょうか。
しかし、MixAmpでHDMIを分離し、光デジタル接続を使ってPS5と接続した場合、PS5の機能である「Tempest 3D オーディオ」が使えなくなってしまいます。「Tempest 3D オーディオ」は抜群の定位感と没入感を与えてくれるPS5の目玉機能。これが使えないのは正直微妙…。
PS5で「MixAmp Pro TR」単体ではUSBでの接続が可能ですが、機能が限定されてしまいます。フル機能で使う場合は、HDMI音声分離機か、光デジタル出力端子を持ったテレビが必要ですよという記事でした。
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