「エルゴトロン LX」レビュー。悩んだらとりあえずコレを選ぶのが無難。

超ド定番モニターアームの「エルゴトロン LX」をレビューします。

“モニタアーム”はモニターの配置の自由度を高めてくれる素晴らしいアイテムです。そんなモニターアームの中でもど定番アイテムとして知られているエルゴトロンLX。

品質の良いモニターアームを探していて、いろいろ悩むぐらいならとりあえずコレ買っとけばOKなモニターアームです。

外観や仕様はもちろん、良い点、悪い点も解説していきたいと思います。

「エルゴトロン LX」の特徴
  • 自由度の高いモニターアーム
  • 主張しすぎないシンプルなデザイン
  • 10年間保証つき
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エルゴトロン LXとは

エルゴトロンLXはモニターを宙に浮かせて自由自在に位置を変更できる優れもの。重さ11.3kgまでのモニターに対応しています。

実は、エルゴトロンLXといっても数種類あります。Amazonにて取り扱っているモデルは以下の通り。

  • シングル
  • シングル(長身)
  • デュアル(ダイレクト)
  • デュアル(横型)
  • デュアル(縦/横型)
  • デュアル(長身・縦/横型)

今回購入したのはベーシックなシングルです。それぞれのモデルごとの違いはAmazon販売ページをチェックしていただければと思います。

とりあえず、シングルの仕様を記載しておきますね。

エルゴトロン LX シングルの仕様
  • VESAマウントサイズ:100x100、75x75
  • 対応モニターインチ:34インチ
  • 対応重量:3.2−11.3kg
  • 固定方法:クランプもしくはグロメット

OEM製品

ちなみにAmazonベーシックHPのモニターアームはエルゴトロンのOEM製品です。要するにロゴや塗装等を変えてエルゴトロンがAmazonやHPの自社ブランド製品として製造しているので、実質エルゴトロンと同じです。

OEMの物は価格が安いですが、保証が10年付いているのはエルゴトロンブランドだけとなっている点に注意しましょう。

開封

では、開封してレビューしていきます。

外箱。シンプルにエルゴトロンのロゴです。

中身を取り出してみます。今回購入したのはブラック。塗装は艶消しでザラザラしています。本体は3つの部品に分かれています。

付属品

他には小物部品と取説的なヤツがついていました。

組み立て

早速組み立てていきます。まずはベース部品をデスクに取り付け。

クランプの幅

ベース部はデスク天板を挟んで固定するために、クランプが装着されています。クランプで締め付けられる天板の厚みは10mm~60mmと一般的なデスクの厚み(20~30mm)よりも十分に大きいです。

デスクに固定用の穴が開いていれば、 ベース部のパーツを組み替えることでグロメットマウントも可能になっています。

次はモニターをアームに取り付けます。以前レビューした「S2721QS」に取り付け。

モニターを寝かせて
スタンドを取り外します
アームの向きに注意

モニターアームが取り付け可能なモニターにはVESAマウントという4つ穴が背面についています。S2721QSはスタンドを取り外した部分に取り付け用のネジ穴が空いています。

鍋ネジ、ノブ付きネジ

LXにはマウント固定用ネジが付属しています。モニターによってはVESAマウント付近に干渉して取り付けられない場合があるためスペーサーが別途必要です。

モニターの回転を防ぐネジ

モニターアームのピボットを無効化して、水平に(もしくは垂直に)固定して使いたい場合は、付属のネジを取り付けることにより固定が可能です。モニター取り付け面からネジを締める必要があるので取り付け前に締めこんでおくといいです。

ベース部分に挿し込む

あとはクランプしたベース部分にアームを順番に挿すだけです。

最後にキャップを忘れずに

ケーブルマネジメント

エルゴトロンLXは配線が隠しやすい工夫が施されています。

上部アームには結束バンドを掛けるためのフック付き。さらに下側アームにはケーブルカバーが付いています。目立つケーブルを隠せるのでさらにミニマルな印象を与えることができます。ただし…

ベース部に配線を隠せないんですよね。ほんとここだけ惜しい感じ。

画像のように丸見えになっちゃうので、気になる人は結束バンド等で見えないように固定するしかないです...。

使用感

モニタが浮いてるだけですっきりレベルが段違い。かなりスッキリした見た目になります。

実際にアームを動かしている動画を撮ってみました。チルト(モニター上下の角度変更)が硬めですがそれ以外のアームの動きはスムーズです。

動きの硬さは調整が可能です。モニターの重さが軽いとアームが勝手に上がってしまうので調整しましょう。チルトの硬さは出荷時状態で一番柔らかい設定になっていて、どうにもこれ以上柔らかくならないみたいです。もうちょっと設定に幅が欲しいところ。

モニターを前後に動かすことができるので、ゲームをする時には画面を近づけてプレイすることも可能。モニター下にキーボードやマウスパッドがあっても問題がないのでゲーマーが使用するメリットもあります。

目線の位置にモニターを持ち上げることにより、作業時の姿勢を正してくれます。間違いなく首や肩の疲労感は減りました。

モニターアームを使った時のモニターの揺れ

購入前に懸念していたのは「画面の揺れが大きいのではないか?」という点です。

アームって言ったって所詮は棒だし、付属のスタンドよりも揺れるはずだと思っていたのですが、意外に揺れません。

というかスタンドと変わらない程度の揺れでした。

もちろん、使っているモニターのスタンドやらデスクの剛性によって揺れ度合いは変わるのですが、僕の環境ではエルゴトロンLXを使ってデスク上でゲームしてマウスを振り回しても全然気にならないので、問題はないですね。

コスパはどうなのか?

モニターアームって値段がピンキリ。似たような仕様のものをAmazonで探すと4,000円程度から販売されています。

そういった製品と比べてエルゴトロン LXが優れている部分は、

  • 10年保証できる品質のよさ
  • リセールバリューが高い

という2つの点が他製品と比べておすすめできる点かなと思います。

10年保証ができるということは品質に自信があるということだろうと。実際に品質が伴っているのかどうかはわからないのですが、少なくとも外観では品質は良いと感じました。

モニターアームは高価なモニターを支えています。万が一故障した場合はモニターが落下する危険性も。少なくとも他製品よりは10年保証の安心感がありますよね。

もしも使わなくなっても、エルゴトロンLXは人気がある製品のため、リセールバリューも高いです。

10年間使えて、いらなくなっても高く売れるのでコスパはいいです。個人的にはもうちょっと安いといいな…と思ったり。

まとめ

まとめると...
  • 10年保証がついてて安心感がある
  • モニター位置を細かく変更でき、なおかつ用途に応じてモニター位置が変えやすい
  • ケーブルが目立たずデスク上がスッキリして良い
  • ベース部にケーブルガイドがあったらいいのに
  • チルトは調節を最も緩めた状態でも硬い
  • 通常時の価格はやっぱり高い

まとめると上記のような感じです。

使ってみて動作や使用に大きい不満はなく、モニターの位置を気軽に動かせるので気分や作業内容に応じて動かすことが苦じゃないのですごく便利です。チルトだけ硬いけど、チルトなんてめったに使わないし両手でやれば動くので問題は無いかなと思います。

個人的な希望としてはもうちょっと安くなって欲しいところ。10年保証と品質の安心感を買ったと思えば…。まぁこの辺りは人それぞれ感じ方は違うと思います。リセールバリューも高いし。

品質が良く安心できるモニターアームがほしい

という方にはおすすめできます。ただし、なるべく安くという方には他にも選択肢がありますし、別にエルゴトロンLXじゃなくてもいいのかなと思います。

もしも僕が追加で買うなら、もう一度エルゴトロンLXを買います。

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