HyperXのゲーミングヘッドセット「Cloud Ⅱ」をレビューしたいと思います。
このCloudⅡはゲーミングヘッドセットの定番として有名な製品です。以前から気になっていたので、購入し使ってみました。
プロゲーマーの使用デバイスをまとめている海外サイト「prosettings.net」調べによると、使用率1位らしくプロに人気の製品とのこと。そう聞くとなおさら気になってしまいました。
結論から言うと、非常に付け心地が良く長時間使用でも快適で、性能面でコストパフォーマンスに優れたヘッドセットです。
- しっかりしたホールド感のあるヘッドセットを探している人
- 見た目の高級感が欲しい人
HyperX CloudⅡの特徴
- アルミとレザーの高級感のある見た目
- 低反発クッションを採用したイヤーパッド
- USB-A接続で低ノイズ
- バーチャル7.1chサラウンド
- プロゲーマー使用率1位(prosetteings.net調べ)
耐久性の高いアルミフレームと、ヘッドバンド部にはレザー素材を採用しています。アルミとレザーの組み合わせで価格以上の高級感のある見た目が特徴的ですね。
イヤーパッド、ヘッドバンドのクッション部には低反発素材を採用しています。ゲームをプレイする場合は長時間つけっぱなしになることも多いと思いますが、そういった場合でも快適になるよう工夫されています。
接続は3.5mmの4pinもしくは、USBコントロールボックスを介したUSB-A接続です。対応機種はPC、や各コンソール、スマートフォン等で使用可能です。
スペック
- ヘッドホン
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- トランスデューサタイプ: ネオジム磁石、ダイナミック53mm径
- 密閉型
- 周波数: 15〜25,000Hz
- インピーダンス: 60Ω
- SPL: 98±3db
- T.H.D: 2%未満
- 対電力特性: 150mW
- イヤーサウンドカップリング: サーカムオーラル
- 周囲騒音の減衰: 約20dba
- ヘッドバンド圧: 5N
- 重量: 320g
- 重量(マイクとケーブルを含む): 350g
- ケーブルの長さとタイプ: 1mケーブル、2m延長ケーブル
- 接続: 3.5mm
- マイク
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- トランスデューサタイプ: バックエレクトレットコンデンサー
- 動作原理: 圧力勾配
- 極性パターン: カージオイド
- 電源: AB電源
- 電源電圧: 2V
- 電流消費: 最大0.5mA
- 公称インピーダンス: 2.2KΩ以下
- 開路電圧: f = 1 kHz:20 mV / Pa
- 周波数:50~18,000Hz
- THD: 2%
- 最大SPL: 105dB SPL
- マイク出力: 39±3dB
- マイクのブーム長: 150mm(グースネックを含む)
- カプセル径: 6径
- 接続: 3.5mm
外観
外箱です。
付属品です。イヤーパッドはベロア素材のスペアが付属しています。
本体です。今回購入したモデルのカラーはレッド。カラーバリエーションとしてメタリックグレーのモデルも発売されています。
本体に最初から付いているイヤーパッドは表地がレザーのタイプです。スピーカーは53mm径ドライバーを採用しています。
アームとハウジングのロゴがレッドカラーになっています。アームはアルミ製で赤色のアルマイト処理が施されています。ハウジングの中央部もアルミ製で、こちらもロゴは赤色と黒色のアルマイトです。中央部以外は樹脂製で、ラバーの様な手触りのコーティングが施されていて、マットな質感。
アームとハウジングのアルミには細い研磨傷(ヘアライン)がつけられています。写真だと控えめに見えますが、少々ヘアラインがくどい気がします。ただ、金属の高級感はあります。
アームは伸縮可能で0~7の8段階のノッチあり。若干ノッチ感が弱い気がします。
ヘッドバンド部は合皮レザーで覆われていて、フチの部分は赤色のステッチのアクセント。ヘッドバンドのトップ部にはロゴの型押しが施されています。
ヘッドバンドのクッションです。触り心地は柔らかくふわふわです。
最初から付いているイヤーパッドは合皮レザー製。
イヤーパッドを取り外し交換することができます。
このように密閉型から開放型への交換が可能です。
マイクは取り外しが可能なタイプです。プラグは金メッキの3.5mm。単一指向性マイクでノイズキャンセリング機能あり。
思った通りにしっかり曲げ&固定ができるタイプのネックです。口元での固定もしやすいです。
ケーブル類を見ていきましょう。
ケーブル類はすべて布巻きケーブルになっています。布巻きなので柔らかいのだろうと想像しますが、けっこう硬く太さも太めで取り回しに苦労します。ケーブル長さは本体側が1m、USBコントロールボックス側が2mあり、合わせると全長3m程度の長さになります。
USBコントロールボックス。コントロールボックスと言っていますが、要するにこれはUSBサウンドカードですね。
PCにつなぐとHyperXのロゴが赤色に光るようになっています。後から気づきましたが7.1chボタンをオンにすると7.1chボタンも赤色に光ります。
使用感
実際に使ってみて、使用感をレビューしたいと思います。
音質
この価格帯のヘッドホンにしては音質もよく全域のバランスがよい音です。ゲーミングヘッドセットにしては低音も高音もあまりクセがなく、長時間聞いていても疲れないフラット気味な音を出してくれます。いわゆるドンシャリが好きな人には物足りないかもしれません。
ちなみに、使用するイヤーパッドの素材によって感じ方が変わり、ベロアよりもレザーのほうが低音を強く感じ、外のノイズが聞こえづらくなります。どちらを使用するかは個人の好みですね。
ゲームプレイでは特に問題なく音の方向を掴めると思います。ただこのヘッドセットが抜群に定位感に優れているというわけではなく定位感については普通です。
7.1chバーチャルサラウンド機能についてですが、使ってみた感じではリバーブがかかったように音が反響し、音量が大きくなります。迫力があるサウンドになるといわれればそうですが、決して定位感が増しているわけではないです。あくまでオマケ機能ですね。
マイク音質
マイク音質も良く、ボイスチャットで困ることはないでしょう。ノイズキャンセリングがついていて、環境音や(タイピング音など)などもほぼ入らないです。入力感度も良好で音量も十分ありました。
マイクの指向性が強いせいなのか、声量がノイズキャンセリングのしきい値?を下回ると急激に小さくなることがあります。マイクを口元1~2cmの距離に持っていかないと小さい声が途切れてしまうので、なるべく近づけて使用することをおすすめします。
装着感
重量を感じさせないホールド感があり、つけ心地は良好です。側圧は強すぎず弱すぎずといったところで、イヤーパッドのクッション性が良いため側圧は気になる程ではありませんでした。個人的にはベロア素材のイヤーパッドがむれないので快適ですね。
もし側圧が強く感じるのであれば、手で強く広げれば、ある程度はゆるくできる構造です。側圧の強さが問題になることはないのかなと思います。
ただし、ケーブルが硬くて太め(特にコントロールボックス側のケーブルが硬い)なので邪魔になることもありました。布巻きケーブルの見た目はおしゃれですが、肌に触れるとザラザラと違和感もありますし、個人的には普通のビニールケーブルにして欲しかった所ですね。
USBコントロールボックス
使用にあたって設定ソフトなどはなく、ヘッドホンマーク側を押すとWindowsのマスター音量が変更できます。ただし、ちょっと一癖あるのがマイク側の音量変更です。
マイク側音量を上げ下げしても特にインジケータやビープ音が鳴るなどはありません。またWindows側でマイク音量が変わるわけではなく、コントロールボックス内部で変更されるだけなので、今どれぐらいの音量でマイクが出力されているのかが分かりません。
Discord等のマイク音声テストなどを使用してマイク音量を聞いて知る必要がありますので、一度マイク音量を設定したら変更しない方が良いです。一度設定したマイク音量をこまめに触る人はいないと思うので、これはこれで問題はないのかもしれませんが...。
まとめ
- 強すぎず弱すぎずちょうどよい側圧とクッション性
- 好みに応じて交換可能なイヤーパッド
- マイク音質
- 全体の質感がよい
- ケーブルが硬くて太さがあり邪魔になる
- USBコントロールボックスの機能性
ケーブルの硬さやUSBコントロールボックスの機能性の低さに目を瞑れば、コストパフォーマンスが高く、他の製品を選ぶ必要が無いほど十分な音質と質感は素晴らしいといえます。
もちろん、これ以上のヘッドホンやヘッドセットがあるのは間違いないのですが、ゲームを快適にプレイするだけの1点にこだわれば、HyperX CloudⅡ以上の製品を望むプロが少ないのも頷ける製品ですね。
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